脳脊髄液って何?
脳脊髄液とは頭蓋骨と脊柱(=背骨)の中にあって脳と脊髄を守る液体です。脳脊髄液はリンパ液のように無色透明です。
弱アルカリ性で、わずかに細胞(白血球)やたんぱく質、糖を含んでいますが、その濃度は薄く、細胞は約5個/m㎥以下、たんぱく質は15~45㎎/㎗と血漿中のたんぱく質濃度の200分の1程度、糖も50~80㎎/㎗で血糖の3分の2程度となっており、残る大部分は水です。
脳脊髄液は1日当たり500ml程度がつくられて、脳の中を循環しています。この液が入っているところの容積は全部で約120~150mlなので、一日で3~4回入れ替わります。
脳脊髄液は、脳や脊髄を刺激から守り形を保つため、脳内を常に循環し、脳の保護や栄養供給などをおこなっています。
このため血液・リンパ液に次ぐ第三循環と呼ばれています。
脳脊髄液の役割は、脳を「パックに入った豆腐」だとイメージするとわかりやすいと思います。豆腐のパックを軽く壁にぶつけても、中に水があるおかげで、豆腐そのものがすぐに潰れてしまうことはありませんよね?
これと同様に、よろけて頭を壁に強く打ち付けた時、頭蓋骨には大きな衝撃がかかりますが、柔らかい脳が潰れてしまわないのは「脳脊髄液」が緩衝剤の役目を果たしているからです。だからものすごく大事な体液なんですよ。
脳脊髄液は、頭部の「脳室」と呼ばれるところでつくられると、脳脊髄液専用のルートを通ってで流れ、最終的には静脈に入るかリンパ液と混ざり、血管系もしくはリンパ系に取り組まれていく仕組みになっています。
「水頭症」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?何らかの理由で脳脊髄液の循環が悪くなり脳内に溜ってしまうと、脳脊髄液に高い圧力がかかるのと同時に脳のいろいろな部分も圧迫されて、頭痛、嘔吐、けいれん、精神症状などさまざまな症状を引き起こします。
また、交通事故で脳脊髄液が漏れる「脳脊髄液減少症」という後遺症が深刻になる話をテレビでご覧になった方もいるでしょう。
このように脳脊髄液は、あまり知られていないですが、実は非常に重要な「第三の循環」です。ほんの少し脳脊髄液が増えたり減ったりしても、大変な事態になります。このことをよく覚えておいてくださいね。
そしてあなたは意外に感じるかもしれませんが
・疲れた状態が続いている
・気力が続かない
・やる気が出ない
・いつもだるい
・体が重い
こうしたときは、脳脊髄液の生産と循環がうまくいってないことが多いのです。
でも安心して下さいね。「もぞもぞ体操」をしていただければ、脳脊髄液は正常に機能するようになるんです。
もちろん自分で出来るものですから大丈夫です。
なので血液、リンパ液、脳脊髄液の「3つの体液」の循環が大事なんですね。
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